フレキシビリティ:電力消費をスマートに調整する能力
近年の再生可能エネルギーの大量導入や、現在進められている電力市場改革に伴い、日本のエネルギーシステムは大きな転換期を迎えようとしており、電力の最終消費者である需要家の「電力消費のあり方」に新たな価値が生まれてきています。電力消費をスマートに調整する能力を「フレキシビリティ」といい、フレキシビリティの効率的な運用により、エネルギーコストの削減だけでなく、価格リスクの低減、再エネ導入の促進が可能となります。また、電力市場においてフレキシビリティを取引することで新たな収益を得ることができます。
Enel Xとは
欧州最大の電力会社、また世界で時価総額の高い企業トップ100のうちの1社として広く知られるEnel(エネル)からの支援を受け、Enel Xは革新的なフレキシビリティソリューションに特化したエネルギーサービス企業として2017年に誕生しました。 日本国内における我々のミッションは、企業の皆様へフレキシビリティの有効活用を通じ、新しいスマートな電力消費のあり方を提案し、単なる消費者(コンシューマー)から生産消費者(プロシューマー)への変化をお手伝いすることです。Enel Xはこの分野におけるグローバルトップ企業で、世界5大陸35ヶ国において原発約6基相当分の「仮想発電所」(Virtual Power Plant)を運用しています。 2012年より日本での事業を開始し、以来、唯一の独立系アグリゲーター事業者としてディマンドリスポンスに取り組み、フレキシビリティの有効活用を提案してまいりました。現在、日本全国120以上の企業様と共に電源Ⅰ´厳気象対応調整力に参加しており、その規模は2019年度調整力公募全体の約20%に及びます。 現在進められている電力市場改革により、フレキシビリティの有効活用を通じた新たな収益機会は2024年までに10倍に増加すると見込まれています。当社は、これまでの諸外国における確かな実績や、革新的なプラットフォームを駆使することで、企業の皆様へ最大限のメリットを提供できる唯一の企業であると信じています。
事例:大興製紙様でのDR
製紙業はかつてエネルギー多消費産業の代名詞ともなっていました。 それだけに環境負荷低減に向けた取り組みを競ってきました。大興製紙様は自家発電設備を活用して、DR黎明期から参画しています。