/apps/enel-x-digital-ecosystem/templates/page-content

Skip to Content
Rome airports going renewable to power terminals, even at night

EVバッテリー、ローマの空港で第二の人生を歩み始める

セカンドライフバッテリーの事例

エネルエックスは、リチウムイオンバッテリーの新技術とその応用技術の開発に特に力を入れて取り組んでいます。

 

EVバッテリーは「電気自動車用」のライフサイクルが終わっても、約70~80%の容量が残っており、電気自動車以外のさまざまな用途に再利用することが可能です。風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーと組み合わせたり、電力網に電力を供出するために、定置型蓄電システムとして使用することができます。

課題・目標

Aeroporti di Roma社(ADR)は、ヨーロッパの他の空港が設定する目標よりも早く、2030年までにネットゼロエミッション達成の実現を目指しています。


サステナビリティ目標を達成するための活動の一環として、ADR社は、ローマの空港(フィウミチーノ空港)のCO₂排出量を削減するためのエネルギーソリューションを必要としていました。

エネルエックスの提案したソリューション

エネルエックスは、ADR社と2つのプロジェクトを行っています。

 

  • 使用済みEVバッテリーをベースにした革新的な蓄電システムの建設
    使用済みEVバッテリーを組み合わせ、10MWhの容量の蓄電システムを構築しました。これらのセカンドライフEVバッテリーは、太陽光発電で生産された余剰エネルギーを蓄電し、空港における夜間のエネルギー需要のピークをカバーするために使用さ れます。このプロジェクトは、「Pioneer- airPort sustaInability secONd lifE battEry stoRage」と名付けられ、EUの気候革新基金であるイノベーション・ファンドから300万ユーロ以上の助成金を獲得しました。

    このプロジェクトは、世界で初めての試みとして、複数の自動車メーカーから集めた使用済みバッテリーだけを使用しています。

  • 自家消費型太陽光発電システムを構築予定
    このシステムは、2024年に完成予定です。完成すると約5万5,000枚の太陽光パネルで構成され、表面積は34万平方メートルと、ヨーロッパ最大規模となります。最大容量は約22MWpで、年間約32GWhの再生可能電力を生産し、年間11,000トンのCO₂排出を削減(10万本の木を植えるのと同じ)します。

    このシステムをセカンドライフEVバッテリーの蓄電システムと統合することで、昼間に発生する太陽光発電の余剰電力を蓄電し、その電力を夜間に使用できるようになります。

プロジェクトのメリット

今回のプロジェクトのメリットは複数あります。

 

  • CO排出量の削減
    CO2の排出量は、電気自動車を使用することで削減されると言われています。同じ蓄電容量の電池を二度使用することで、CO2排出量をさらに削減することが可能になります。

  • 廃棄物の量を削減
    バッテリーのセカンドライフ利用は、バッテリーの生産サイクルにおいて極めて重要なステップであり、バッテリーの寿命が尽きる前にリサイクルされることで、貴重な材料が再び新しいバッテリーの生産に利用され、循環的で持続可能な生産が可能になります。

  • 地域への社会的貢献
    環境、地域社会、ビジネスのウェルビーイングと持続可能性を促進することができます。

  • 再生可能エネルギーの促進
    バッテリーの寿命を延ばすことで、送電網における再生可能エネルギーの量を増やすことができます。

  • サーキュラーエコノミーの推進
    電池の寿命が尽きたときに電池に含まれる材料をリサイクルすることは、サーキュラー・エコノミーの効果的な応用です。

  • 電気自動車普及を促進
    電動モビリティに使用されてからリサイクルされるまでの間に別の段階(セカンドライフ)があることで、サプライチェーン上のコストが最適化され、電気自動車がより安く購入できるようになる可能性があります。
Francesco Venturini, CEO of Enel X
Quote alt

「この画期的なプロジェクトは、バッテリーおよび電気自動車のサプライチェーンをますますサステナブルなものにするため、欧州委員会のIPCEI提案募集の枠内で当社が実施している他の重要なイノベーション活動に加えられるもので、イノベーションとサステナビリティを両立させるという当社のコミットメントを改めて確認するものです」

Francesco Venturini

CEO of Enel X

お客様情報

Aeroporti di Roma (ADR)社

Aeroporti di Roma (ADR)社は、イタリアの首都ローマにある2つの空港を運営しています。フィウミチーノ空港(別称、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)はローマの2つの空港のうち大きいほうで、2つの旅客ターミナルを備え、国際線および大陸間路線に対応しています。この空港は、イタリアで初めて、また唯一の空港として、サービスの質の高さが評価され、スカイトラックス社の5つ星を獲得しています。チャンピーノ空港は主に格安航空会社、宅配便、一般航空会社が利用しています。

 

サステナビリティはADRのミッションの主要な推進力であり、その取り組みは国連の世界観光機関(WTO)からも認められており、WTOは2020年にこの空港運営会社を「サステナビリティにおけるリーダーシップと責任ある旅行へのコミットメント」として認定しています。

注:この事例は、イタリアでのEnel XとAeroporti di Roma社との契約に基づいています。日本では、エネルエックス・ジャパンがカスタマイズした製品やサービスを日本のお客さまに提供し、電力消費量(料金)の削減、新たな収益源の獲得、カーボンニュートラルに関する目標の達成をサポートしています。詳細については、お問い合わせください。