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データセンターのラック

データセンターの
デマンドレスポンス事例

既存のバックアップジェネレーターから新たな価値を生み出す

課題・目標

アルバータ州カルガリーにある電気通信会社は、データセンターを3か所保有しています。「カルガリーの非常に古い地域にあるデータセンターでは、停電が頻繁に発生します。」「もし3つのうち1つでもダウンすれば、(カナダ)全土でネットワークが大きく混乱することになります。」データセンターにとって、運用の安定性は極めて重要です。その重要性から、データセンターは24時間365日有人稼動し、緊急時にはジェネレーターを稼働させて対応しています。

 

業務内容と、顧客データ保護の重要性から、デマンドレスポンスの発動指令がデータセンターの業務に支障をきたさないことを極めて重要にとらえていました。

エネルエックスの提案したソリューション :シンプルな手順

デマンドレスポンスとは、地域の送電網がひっ迫した場合、エネルギー使用量を一定量削減することに需要家が同意し、その代わりに待機電力に対する報酬を受け取るプログラムです。

 

当該データセンターの参加したデマンドレスポンスプログラムは、日常業務に支障をきたすことはありません

 

発動指令とは、エネルエックスが需要家に電力使用量を減らすよう依頼することで、このようなことが起こるのは年に数日しかありません。ほとんどの日は発動がなく、電力を削減する意思を示し待機しているだけで、報酬を得ることができます。発動指令への対応方法は複雑ではありません。発動の通知を受けると、その時間帯に勤務している者がジェネレーターのところに行き、すべての出力をバックアップ・システムに移管します。指令が出てから発動に対応するためにたった10分しか時間がありませんが、バックアップジェネレーターを使う発電に切り替えることでプロセスが簡素化されます。「シンプルな手順です。たった一人で対応することが可能です。基本的に2つのボタンを押すだけで、2分以内に系統から完全に切り離すことができます。」

 

「閉回路切替スイッチを使用することにより、データセンターでは電力が途絶えることはありません。(デマンドレスポンスへ参加することによる)サービスの停止はこれまで一度もありません。非常にスムーズな移行です。系統に戻るときも同じです。」

お客様のメリット

データセンターでは、デマンドレスポンスの発動以外でもバックアップジェネレーターを使用する緊急事態が頻繁にあります。デマンドレスポンスへの対応でジェネレーターを稼働させることにより、緊急時でも問題なくジェネレーターが稼働することを確認することができます。

 

エネルエックスと取引をされている需要家のみなさまは、ジェネレーターをデマンドレスポンスに登録するメリットとして、この点をよく挙げられます。何年もジェネレーターを使わないまま過ごしてしまい、本当の緊急事態に備えられない需要家が多いからです。

 

カナダにあるこのデータセンターにとって、DRは必要不可欠であり、設備とスタッフが常に万全の態勢でいられるようにするためには、なくてはならないものとなっています。当該データセンターは、2014年以来、エネルエックスのサポートを得て既存のジェネレーターから新たな収益源として活用することができました。「プログラムは大成功です 。デマンドレスポンスを検討している他のデータセンターにもエネルエックスを勧めています。」

注:この事例は、カナダでのEnel Xとデータセンターとの契約に基づいています。日本では、エネルエックス・ジャパンがカスタマイズした製品やサービスを日本のお客さまに提供し、電力消費量(料金)の削減、新たな収益源の獲得、カーボンニュートラルに関する目標の達成をサポートしています。詳細については、お問い合わせください。